
夜空をキャンバスに、数百から数千のドローンが光で描く幻想的なアート。それが「ドローンショー」です。
近年は、国内外で大規模なドローンショーが開催され、SNSや動画配信サイトを中心に話題となっています。映像で見るドローンショーは、会場での迫力をそのままに、空間の広がりや光の美しさをリアルに感じられるのが魅力です。
本記事では、ネット上で公開されている注目のドローンショー映像をピックアップし、それぞれの見どころや特徴をわかりやすく紹介します。
大阪・関西万博「One World, One Planet.」ドローンショー
このドローンショーは、2025年の大阪・関西万博にて披露されたもので、約10分のフルバージョン映像がYouTubeで公開されています。
LED搭載ドローンが夜空に浮かび、多彩なシーンを描写。万博のテーマ「One World, One Planet.」を表現する演出が随所に見られます。
ドローン同士が形を変えながら動く様子や色変化がきれいに捉えられています。
地元のシンボルや未来的な図形を描く演出も多く、日本の技術力や演出力を感じさせる内容です。
公開された特別プロモーション映像(日本)
ドローンショー・ジャパンは、万博開幕の6か月前を記念したスペシャルドローンショー「想像以上!が、万博だ。6 months to go スペシャルドローンショー!」のダイジェスト映像を公開しています。
このダイジェストでは、会場構成、ドローンの動き、演出のフレーズなどが凝縮されており、雰囲気をつかむのに適しています。
TOKYO LIGHTS 2024 ドローンショー(ダイジェスト)
東京の夜空を舞台に繰り広げられた「TOKYO LIGHTS 2024」は、光と音が融合した幻想的なドローンショーです。
およそ300機のドローンが連携し、音楽と完全にシンクロしながら幾何学的な模様や動きを描き出します。
映像はダイジェスト形式で編集されており、短時間でショーの世界観を体感できる構成になっています。
夜景を背景に、静寂と躍動が交錯するような演出が印象的で、ピアノの旋律に合わせてドローンの光が舞うシーンは特に見応えがあります。
また、映像全体を通じて「光の動き」そのものが主役となっており、ドローンが描く曲線やフォーメーションの美しさが際立っています。
都市空間の中で行われるショーらしく、ビル群の光や街の明かりとの対比が美しく、まるで夜空が一枚のスクリーンになったようです。
短い時間ながら、演出・音楽・照明のすべてが調和しており、東京という都市のエネルギーとアート性を感じられる作品です。
ドローンショーの可能性と、光による表現の広がりを象徴する一編といえるでしょう。
渋谷で国内最大 2,200機ドローンショー
東京・渋谷の上空で行われたドローンショーは、国内でも最大規模となる約2,200機のドローンによって実施されました。
夜の街を背景に、無数の光が規則正しく動き、次々と形を変えていくその光景はまさに圧巻。
映像では、ドローンが街の象徴やアートモチーフを描き出す瞬間が鮮明に映し出されています。
映像のクオリティも非常に高く、都会のビル群と光の演出が見事に調和。
2,000機を超える光が一体となって形を変えていく様子は、テクノロジーとアートの融合を強く感じさせます。
特に、終盤にかけて渋谷の夜景とドローンの光が重なり合うシーンは必見です。
富士急ハイランド 年末特別ドローンショー
冬の富士急ハイランドを舞台に開催された年末特別ドローンショーは、まさに“光と音のフィナーレ”と呼ぶにふさわしい演出でした。
およそ500機のドローンが夜空に舞い上がり、花火やイルミネーションと連動して色鮮やかな模様を描き出します。
富士山を背景に、キャラクターやアトラクションのモチーフが空に浮かぶ様子は、遊園地ならではの夢のような光景です。
映像では、ドローンが音楽に合わせて一斉に点灯し、流れるように形を変えていく様子が映し出されています。
花火の閃光とドローンの光が重なり合う瞬間は圧巻で、視覚的にも音響的にも臨場感あふれる仕上がりになっています。
横浜開港祭 1,000機ドローンショー
横浜のシンボル・みなとみらいの夜空で行われた「横浜開港祭ドローンショー」は、約1,000機のドローンが織りなす壮大な光のアートとして多くの観客を魅了しました。
海をテーマにしたこのショーでは、クジラや魚、船、ダイバーといったモチーフが次々と夜空に浮かび上がり、港町・横浜ならではの物語性を感じさせます。
映像では、LEDライトを搭載したドローンが音楽と完全にシンクロしながら動き、光の波が押し寄せるようなダイナミックな演出を披露。
青や白を基調とした光のグラデーションが、横浜の海と調和して幻想的な雰囲気を作り出しています。
港の水面に反射する光の揺らめきも相まって、まるで夜空と海が一体化したような美しい映像となっています。
東京ドイツ村ドローンショー 2024
千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村で行われた 「ドローンショー 2024」 は、イルミネーションと融合した夜の光の演出が見どころです。
約500機のドローンが夜空を飛び交い、様々な光の模様やシンボルを描き出すその光景は、まるで空そのものがステージになったかのようです。
映像では、ドローンがLEDライトを用いて視覚的に豊かな表現を行い、庭園の雰囲気と溶け込むような配色が印象的です。
光の帯が流れ、光の輪や花、幾何学模様へと形を変える動きは滑らかで、幻想性を強く感じさせます。
また、風景を背景に入れた構図や、地上イルミネーションとの組み合わせも効果的で、映像全体に奥行きと統一感をもたらしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
国内で開催されているドローンショー映像は、技術の進化とともに年々スケールを拡大し、演出面でも驚くほど多様化しています。
大阪・関西万博の壮大な光の演出、渋谷で展開された2,200機のショー、富士急の花火との共演、横浜港を背景にした海のアート、そして東京ドイツ村の幻想的なイルミネーションコラボ。
どの映像も、日本ならではのクリエイティブ性と緻密な制御技術が融合した作品です。
映像を通して見るドローンショーは、単なる記録映像ではなく、光と音で描く「新しい映像芸術」としての価値を持っています。
また、地方自治体や企業が地域の魅力発信や観光促進のために導入するケースも増えており、ドローンショーは今後ますます身近な存在になっていくでしょう。
“夜空をスクリーンに変える時代”が本格的に到来しています。
これからも進化し続けるドローンショー映像に、ぜひ注目してみてください。