近年、スポーツイベントでの演出方法として注目されている「ドローンショー」。スタジアムの夜空に描かれる巨大なロゴ、チームカラーの光の波、選手を象徴するモチーフなど、これまでにないスケールの表現が可能です。
本記事では、実際の活用例や企画のポイントを紹介しながら、スポーツ大会でドローンショーを導入する魅力をわかりやすく解説します。
スポーツ大会には、競技そのものの迫力だけでなく、会場全体を一つにする“空気”が欠かせません。開会式やハーフタイムショー、表彰式などの演出は観客の記憶に深く残る部分であり、主催者にとっては大会の価値を最大化する重要な要素です。
近年、その演出手法として急速に存在感を高めているのが、数十〜数百機のドローンが夜空に描く光のショーです。アニメーションのように動く立体演出、競技チームのイメージを象徴するモチーフ、地域性を取り入れたストーリー演出など、これまで困難だった“空中での表現”が自在になりました。
ドローンショーは、スポーツ大会のスタンダード演出として「次のトレンド」になりつつあります。
スポーツ大会でドローンショーが注目される理由
圧倒的なスケール感と没入感
スタジアム上空に広がる光のアートは、観客席どこからでも楽しめ、巨大なスクリーン演出以上のインパクトを生みます。
チームロゴが立体的に浮かび上がる瞬間や、競技のストーリーを光で描き出す演出は、SNSでも高い拡散性を持ち、イベントの認知向上にも直結します。
音楽やナレーションとの相性が抜群
ドローンの動きはタイムコードで精密に制御できるため、テーマソングや実況ナレーションと完全に同期させた演出が可能です。
開会式ではドラマチックに会場のムードを高め、試合後には感動的な“締め”としても活用できます。
花火に代わる安全で環境負荷の少ない演出
花火の煙や騒音が問題になる地域でも、ドローンショーであれば安心して実施できます。演出の自由度も高く、スポーツ大会の開催地域に合わせて、柔軟にプログラムを作り込めるのも魅力です。
実例:スポーツイベントでのドローン演出活用
チームのロゴが夜空に出現
国内プロ野球の 横浜DeNAベイスターズ が主催した「STAR☆NIGHT DRONE LIGHT SHOW」(2024年7月9日〜11日、会場:横浜スタジアム)では、500機のドローンを用いて、選手の姿や「夢は叶う」「横浜優勝」といった文字、チームテーマの青薔薇などを夜空に描き出しました。

観客から「歓声」が上がり、SNSでも話題になったという報告があります。
選手入場前のストーリーテリング演出
国内サッカーの FC東京 対 川崎フロンターレ 戦(2023年5月12日/会場:国立競技場)では、ドローン専用機体200機が「F.C.TOKYO」や「GO WIN」などを描く演出を実施。花火・レーザーとの複合演出となりました。

このように、選手入場またはキックオフ直前に「一体感を高める」「競技開始への期待を盛り上げる」ためのドローン演出が導入されていることが確認できます。
東京オリンピック2020 開会式(2021年)
東京オリンピック2020(1,824機) や 平昌オリンピック2018(1,218機) など、世界的なスポーツ大会でもドローンショーが導入され、国際的イベントの開会式における「新時代の象徴的演出」として広く認識されるようになりました。

こちらの記事も併せてご覧ください▼

ドローンショー導入のポイント
観客体験(エクスペリエンス)を軸にストーリーを構成
単に光を動かすだけではなく、スポーツ大会のテーマ、地域性、競技の魅力などを盛り込みストーリーを設計すると、印象に残る演出になります。
会場規模に合わせて最適な台数を選ぶ
50機規模のコンパクト演出から、300機以上の大型ショーまで、多様な設計が可能です。スタジアムの大きさや演出時間に応じて最適化することで、予算を抑えつつ効果を最大化できます。
映像演出や花火との組み合わせで相乗効果
大型ビジョンへの映像投影と連動させる、レーザーや音響と組み合わせるなど、マルチ演出を取り入れるとさらに“魅せるショー”になります。
まとめ
ドローンショーは、スポーツ大会をワンランク上のエンターテインメントへと導く強力な演出手法です。巨大な光のアートが夜空を彩る瞬間、会場の盛り上がりはピークに達し、観客だけでなく選手にも忘れられない体験を提供します。
安全性の高さ、環境への配慮、カスタマイズ性、SNSでの拡散力など、多くの面でスポーツイベントとの相性が良く、今後さらに活用が進むことは間違いありません。
あなたの大会でも、空を使った新しい演出に挑戦してみませんか?
ドローンショーが、競技と観客をつなぐ新たな感動を生み出してくれます。


-1024x539.jpg)