空に浮かぶ巨大なQRコード、これを可能にしたのがドローンショーの最先端演出「空中QRコード」です。
数百機以上のドローンが夜空にピクセルのように整列し、スマートフォンで実際に読み取れるQRコードを形成するこの技術は、視覚的インパクトとマーケティングの融合を実現し、注目を集めています。
日経トレンディの「2024年ヒット予測」で堂々の1位に選ばれるなど、その注目度の高さは折り紙付きです。
この記事では、空中QRコードの仕組みや広告効果、さらに実際に集客や認知拡大に成功した7つの事例をご紹介します。
- ドローンショーの空中QRコードの概要
- ドローンショーの空中QRの広告効果(マーケティング効果)
- ドローンショー空中QR広告の成功事例7選
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ドローンショーの空中QRコードとは?
空中QRコードとは、複数のドローンが夜空に巨大なQRコードを描く技術です。
数百機のドローンがピクセルのように空中に配置され、スマートフォンのカメラで実際に読み取れるように設計されています。
この技術により、観客はその場でWebサイトへのアクセス、クーポンの取得、SNSキャンペーンへの参加など、従来では考えられなかったインタラクティブな体験が可能になります。
また、2024年のヒット予測で、日経トレンディが共同発表した「ヒット予測ベスト30」。その中で、堂々の1位に選ばれたのが『ドローンショー&空中QR』です。
従来の花火やレーザーとは異なり、無数のドローンが夜空に広がる幻想的な演出で人々を魅了する「ドローンショー」は、イベント演出の新たな選択肢として普及しつつあります。
今後はさらに多様な業界での活用が進み、ユーザーにとっては限定クーポンの配布やイベント情報の即時取得、キャンペーン参加への導線など、より実用的かつ魅力的な体験が提供されていくでしょう。
さらに、観客自身がスマートフォンを使って情報にアクセスできるため、双方向のコミュニケーションが実現する新しいプロモーション手法として注目が集まっています。
ドローンショーによる空中QRは広告効果(マーケティング効果)がある?
ドローンショーによる空中QRは高い広告効果があるのか気になる方が多いと思います。
結論から申し上げますと、ドローンショー空中QRによるマーケティング効果は非常に高いことが既に証明されています。
では実際にどのような面で効果があるのかを、具体的に解説します。
1.視覚的インパクトでブランドの存在感を強調できる
ドローンによるダイナミックなショーは、観客の視線を自然に引き寄せます。
さらに空に現れるQRコードは、「この先に何があるのか?」という好奇心を刺激します。
この2つを融合させることで、企業は記憶に残るプロモーションを展開でき、ブランドへの関心を高めることが可能です。
2.データ取得によるマーケティング効果の見える化が可能
QRコードのスキャン履歴を活用すれば、ユーザーがいつ・どこでアクセスしたかといった行動データを取得できます。
これにより、キャンペーンの反応を定量的に把握できるだけでなく、次回施策への改善にもつながります。
たとえば、どのリンクが人気だったか、何回スキャンされたかなどが把握でき、次のマーケティング戦略に活用できるようになります。
3.体験型マーケティングでエンゲージメントを向上できる
ドローンショーと空中QRコードを組み合わせた演出は、単なる広告を超えた『体験型マーケティング』として高い注目を集めています。
視覚的に圧倒されるショーを背景に、空に浮かぶQRコードを観客が自らスキャンする行為そのものが、ブランドとの接点を強く印象付ける仕掛けとなります。
観客はただの傍観者ではなく、ショーに参加する当事者となり、その場でキャンペーンページにアクセスしたり、特典を獲得できます。
このような能動的な関与が、ブランドへの理解や愛着を深め、より高いエンゲージメントへとつながっていきます。
4.読み取り機能で自社サイトやキャンペンページへの誘導
今やほとんどのスマートフォンにQRコードの読み取り機能が標準搭載されており、特別なアプリを必要としません。
観客はドローンが描く空中QRをその場で簡単に読み取り可能なため、ブランドサイトやキャンペーンページへの誘導がスムーズに行えます。
ドローンショー空中QR広告の成功事例7選
ここでは実際に、ドローンショーの空中QRで自社サイトへの流入・アクセス数増加に成功した事例7選を紹介します。
- 自社サイトへの誘導に成功した『目の愛護ショー』
- 国内初!QRコード×音声ARの演出でアクセス数を伸ばした『au Starlink Direct ドローンショー』
- QRコードから約2300人がサイトにアクセス流入した『国宝・姫路城ドローンショー』
- QRコードの読み取りで映画サイトへの誘導に成功した『東映グループ セントラル・アーツ ドローンショー powered by Soar』
- 公式お知らせページへの誘導に成功した『HIROSHIMAミライバトン』
- QRコードの読み取りで暗号資産をゲットできる『BITPOINT エアドロップキャンペーン』
- 空に映し出された“デジタルギフト”で集客に成功した『コカ・コーラ クリスマスドローンショー』
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
自社サイトへの誘導に成功した『目の愛護ショー』

全国各地で300件以上のドローンショー実績があり、自社で独自のドローンショー専用機体『DSJ MODEL-X』を製造・販売している『株式会社ドローンショー・ジャパン』は、2023年10月10日の「目の愛護デー」に合わせて、ロート製薬とのコラボレーションイベント『目の愛護ショー』を開催しました。
このイベントでは、ロート製薬が展開する目薬をモチーフに、約300機のドローンを駆使して「目薬アニメーション」やブランドイメージを空に描く演出が行われ、視覚的なインパクトで企業メッセージを伝える構成となっていました。
さらに、空中に巨大な目のグラフィックが浮かび上がり、左右に移動するドローンに合わせて観客も視線を動かすことで、目の運動を促す仕掛けが取り入れられるなど、ユニークかつ健康意識を高める演出が話題を呼びました。
今回行われたドローンショーも圧巻でした!
— szuna (@_szuna) March 25, 2024
QRコードが読み取れるドローンなんて初では…?ハトハト pic.twitter.com/Z4nOqzrZOq
最後には、「もしよかったら」という文章と一緒に、ドローンによるQRコードを上空に映し出したことで、自社サイトへの誘導に成功しています。

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国内初!QRコード×音声ARの演出でアクセス数を伸ばした『au Starlink Direct ドローンショー』
KDDIは、2025年4月12日・13日の両日にわたり、衛星とauスマートフォンが直接通信するサービス「au Starlink Direct」の提供開始を記念して、東京・名古屋・金沢の3都市にてドローンショーを開催しました。
このイベントは『au Starlink Direct ドローンショー』と題され、全国3都市で同時にドローンショーを実施する試みは日本初の事例となりました。
当日のショーでは、auのCMでおなじみの三太郎シリーズや、Starlinkの宇宙テーマを反映した演出が、計500機のドローンにより夜空へ壮大に描き出されました。

3都市は連動しながらも、それぞれ異なる演出を展開し、Starlinkの衛星を模した光の演出が時間差で順次登場しました。
また、各都市で異なる三太郎のキャラクターをモチーフにした光の演出も加わりました。
さらに、声優・内田真礼さんによる音声ARの演出も実施され、ドローンによる光の演出と音声ARが連動するという革新的な取り組みも披露されました。
観客は、夜空に出現したQRコードをスマートフォンで読み込むことで、国内初の音声と映像が連動する新感覚のドローンショーを体験できるようになっています。
本イベントは、KDDIスマートドローン株式会社と、株式会社ドローンショー・ジャパンの協力のもと、実施されました。
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QRコードから約2300人がサイトにアクセス流入した『国宝・姫路城ドローンショー』
全国各地で300件以上のドローンショー実績があり、自社で独自のドローンショー専用機体『DSJ MODEL-X』を製造・販売している『株式会社ドローンショー・ジャパン』は、国内で最も多くのドローンショー実績を誇る企業として、2024年11月9日(土)に兵庫県姫路市の世界遺産・姫路城にて、2年連続となるドローンショーを開催しました。
本イベントは「姫音祭2024」の前夜祭として行われ、当日は約1万2,000人もの来場者が訪れ、夜空を彩る演出に大きな歓声が上がりました。
イベント当日は、姫路の食文化をテーマにしたデジタルスタンプラリーが実施され、その一環としてドローンショー中に空中にQRコードを表示する演出も行われました。
来場者のうち、約2,300人(全体の約20%)が実際に空中に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、スタンプラリーのページにアクセス。この試みにより、イベント企画の中でも特に高い反響を得る結果となりました。
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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QRコードの読み取りで映画サイトへの誘導に成功した『東映グループ セントラル・アーツ ドローンショー powered by Soar』
2025年3月29日(土)に、プロジェクト「Soar(ソアー)」による『東映グループ セントラル・アーツ ドローンショー powered by Soar』が東京都江東区の豊洲公園にて開催されました。
今回のショーは、あえて事前に広報せず、偶然その場に居合わせた人々にサプライズとして披露されました。
東映の象徴的なオープニング映像「荒波」から始まり、続いて『探偵物語』(1979年)、『ビー・バップ・ハイスクール』(1985年)、『GO』(2001年)、『ゼブラーマン』(2010年)、そして最新作である『花まんま』(2025年4月25日公開予定)など、時代を彩った作品群が夜空にLEDライトで次々と映し出されました。
また、ドローンショーの最中には上空にQRコードが表示され、読み取ると映画サイトへ飛べるようになっています。
観覧者たちは、思いがけず目にした光の演出に驚きと感動を覚え、大きな拍手と歓声が沸き起こりました。
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公式お知らせページへの誘導に成功した『HIROSHIMAミライバトン』

2023年5月4日(木・祝)にエディオンスタジアム広島で開催された『#HIROSHIMAミライバトン』特別イベントにおいて、壮大なドローンショーを実施しました。
このパフォーマンスは、世界各国の注目が集まるG7広島サミットに合わせて企画されたもので、国内最大級となる1,000機のドローンを使ったナイトショーが披露されました。
当日は日本各地から約12,000人の観客が来場し、最先端の光と音の演出に魅了されました。
イベントでは、EXILE ATSUSHI氏がサミットのために制作した応援ソング「Reason」の世界観を空中に描き出す演出を展開。多数のドローンが連携し、夜空に立体的なアートを表現することで、広島から平和のメッセージを世界へ届けました。
このドローンショーは、2020年東京オリンピック開会式に次ぐ規模であり、国内メディアやSNSでも大きな話題となりました。
最後には、空中QRによるドローンショーが演出され、読み取ることでHIROSHIMAミライバトン公式ホームページへ飛べるようになっています。
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QRコードの読み取りで暗号資産をゲットできる『BITPOINT エアドロップキャンペーン』

2022年3月、日本初となる、ドローンショーを活用した暗号資産のエアドロップ企画が実施されました。
夜空には、暗号資産「Jasmy」や仮想通貨取引所「ビットポイント」のロゴ、さらにはキャンペーン応募用QRコードが鮮やかに描き出され、観客の注目を集めました。
ドローンショー
— harry1492 (@Harry1492H) March 11, 2022
空からコインが降りました。
最後、ドローンが一台迷子になってました。#BITPOINT#ドローンショー
# pic.twitter.com/Nj0eJOpn4p
この取り組みはTwitterでライブ配信され、総視聴者数は延べ85,000人を超えるなど、ネット上でも大きな話題を呼びました。
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空に映し出された“デジタルギフト”で集客に成功した『コカ・コーラ クリスマスドローンショー』
2024年11月27日(水)、兵庫県神戸市にて、コカ・コーラが1,225機のドローンを使った大規模なクリスマスイベント『コカ・コーラ クリスマスドローンショー2024 in 神戸』を開催しました。
夜空には、「コカ・コーラ」の象徴であるクリスマストラックやサンタクロース、クリスマスツリーなど、季節を彩るモチーフが色とりどりの光で鮮やかに浮かび上がりました。
さらに、「爽やかさ」や「楽しさ」といったブランドの世界観が巧みに演出され、多くの来場者の心を惹きつけました。
コカ・コーラ
— ラスカル (@isoginnchaku39) December 2, 2023
クリスマスドローンショー③
ドローンでQRコード
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📷2023/11/29
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7RM3
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また、ドローンショーの最後には上空にQRコードが表示され、読み取ることでドリンク1本無料券が配布されるようになっています。
X(旧Twitter)でも、「QRコードからドリンクチケットもらった!」「画期的なアイディアだ!」など大絶賛されていました。
週末はzoom講座、山盛りの積読の解消、義父宅へのお世話。
— kaki (@kaki40660963) December 8, 2024
主人が「 #コカ・コーラ クリスマスドローンショー やるって😳✨」というので二人でみなとみらいへ
花火もサンタ等のショーも素敵だった!
最後にプレゼントのQRコードはドリンク1本無料券!わーい✨あ!これ本の貸出に使えないか?!😳✨ pic.twitter.com/pUYvI5ePzn
同様のドローンショーが2024年12月7日(土)にも開催され、多くの観客がQRコードを読み取ることで集客に成功していました。
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まとめ
本記事では、ドローンショーによる空中QRの概要や特徴、広告効果(マーケティング効果)があると言われている理由を徹底解説しています。
また、ドローンショー空中QR広告の成功事例7選も詳しく紹介しているので、ドローンショーの広告効果に懸念点を持っている方などは参考にしてください。
空中QRコードを活用したドローンショーは、視覚的インパクトとデジタル技術を融合させた革新的なマーケティング手法です。
観客がその場で情報へアクセスし、キャンペーンに参加できるという双方向性は、エンゲージメントの向上やブランド認知の拡大に大きく貢献します。
実際に多くの企業や自治体がこの手法を導入し、高い反響と成果を得ています。
今後、空中QRコードはイベント演出やプロモーションの新たな常識として、さらに多くのシーンで活用されていくことが期待されています。