ドローンショーは、数百から数千機のLED搭載ドローンを使用し、夜空に様々なアニメーションを映し出すイベントです。
日本で開催されるドローンショーは、数十~数百機が基本的なドローンの機体数ですが、中国では数千機のドローンを使ったドローンショーが多い傾向にあります。
そこで本記事では、中国でドローンショーは開催されているのかを詳しく紹介します。
・中国で過去に開催されたドローンショーについて
・中国でギネス世界記録に認定されたドローンショーについて
・中国のドローンショー会社に日本でのショー開催を依頼できるのかについて
結論:中国では過去に多数のドローンショーが開催され、ギネス世界記録に認定されたショーもある
ドローンショーは中国でも多数開催されており、中にはギネス世界記録に認定されたショーもあります。
中国のドローンメーカー、高巨創新(HIGH GREAT)は2022年5月、深センで行われたドローンショーで4つのギネス記録を更新しました。
ドローンショーは同時に飛行させたドローンの台数やショーの長さなど、いくつかの観点でギネス記録が設定されており、今回のドローンショーでは同時に飛ばしたドローンの数が5,184機となり、これがギネス記録更新となりました。
- ドローンを同時に飛行させた台数
- アニメーションの長さ
- ディスプレイの大きさ
- 連続したドローンの表現数
これまでのドローン同時飛行数の最高記録は2020年に中国広東省で行われたショーでの3,051台でしたが、今回のショーでは5,164機のドローンが同時に飛行し、これを大きく上回る台数を記録しました。
このドローンショーは、中国共産党の100年の歴史を表現するための壮大なパフォーマンスとして行われ、歴史的な出来事をドローンで表現しています。
中国で過去に開催されたドローンショー
ここでは、中国で過去に開催されたドローンショーを紹介します。
それではここから、中国で開催されたドローンショーを詳しく紹介します。
龙舟节(龍船節)ドローンショー
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6月18日から20日までの3夜にわたり、深センの竜華区で「龍船節」(ドラゴンボートフェスティバル)にちなんだドローンショーが開催されました。
イベント名 | 龙舟节(龍船節)ドローンショー |
開催期間 | 6月18日~20日 |
時間 | 20時~20時30分 |
ドローン規模 | 1500機 |
開催地点 | 竜華区の龙华文体中心(中国) |
最適鑑賞地点 | 龙华文化广场 |
本ドローンショーでは、LEDを搭載した1,500機のドローンが2023年のドラゴンボートフェスティバル(端午節)に合わせた「龙舟节(龍船節)」をテーマにしたアニメーションを夜空で表現されました。
日本人向け深セン情報サイト「深セン ファン/Shenzhen Fan」の管理者である荒木大地氏は、X(旧Twitter)で「龙舟节(龍船節)ドラゴンボートフェスティバルのドローンショーは着実に表現力を増してきている」と投稿しています。
龙舟节(龍船節)ドローンショーは、開催から数日で話題になるなどイベントは大成功で幕を閉じました。
中国共産党創立100年ドローンショー

2021年5月18日と19日の深夜に竜崗区大運体育中心で、「520(我愛你)の日」に合わせた「中国共産党創立100年ドローンショー」が開催されました。
本ドローンショーは、5,200機ものドローンが中国共産党100周年の歴史的出来事を表現し、わずか2ヶ月で3,281機のドローンショーギネス世界記録を塗り替えました。
今回のイベントでは、「高巨創新」(HIGH GREAT)社製のドローンを使用した壮大なドローンショーとなりました。

5,200機におよぶドローンで「毛沢東と朱德の2人が手を握る様子」「嘉興の南湖に紅船が出航する様子」「中国人民解放軍の前身となる紅軍が2万5千里を走破する様子」などのアニメーションが、深センの夜空に映し出されました。
ここで、中国共産党創立100年ドローンショーで実際にギネス世界記録更新となった項目と詳細を紹介します。
項目 | 詳細 |
史上最多のドローン同期飛行 | 史上最多の5,164機のドローンが同期飛行し、アニメーションを夜空に映し出しました。 |
史上最多のドローンディスプレイ | 史上最多の5,164機のドローンがフォーメーションを組んでディスプレイ表現をする世界初の試みを行った。 |
史上最長のドローンアニメーション | ギネス認定員がタイマーを押す中、1,000機のドローンが空を飛び26分26秒にもおよぶアニメーションを夜空に映し出した。 |
史上最多の連続したドローン表現 | 100機のドローンが約30分間、夜空に88個の形を作り出しギネス世界記録を達成しました。 |
ギネス世界記録を更新した「中国共産党創立100年ドローンショー」は大迫力のアニメーション演出で、多くの観客から歓声が上がりイベントは大成功に終わりました。
深セン経済特別区40周年記念ドローンショー

2020年8月に深セン経済特区設立から40周年を迎え、「深セン経済特別区40周年記念ドローンショー」が南山深圳人才公园で開催されました。
本ドローンショーでは、40年間で人口が約30万人から1400万人に急増し、深センの激変した過去が表現されました。

多くの人々が夢を追い求めて深センに集まり、さまざまなテクノロジー企業が誕生したことが、数多くのドローンで表現され観客からは歓声が上がりました。
また、2020年以降の経済特区としての発展も、大鵬などの象徴的な要素で表現されています。
中国のドローンショー会社に日本での開催を依頼できる?
中国で開催されている高品質で多数のドローンを用いたドローンショーを日本でも開催したいと考える方がいると思いますが、2024年1月現時点では中国のドローンショー会社にショーを依頼できません。
依頼が難しい理由は特に明示されていませんが、いくつかの推測される理由が存在します。
- ドローンの規格の違い
- 法律の違い
- 自社開発のドローン
- ルールの厳格さ
日本と中国の法律の違いにより、日本でのドローンショーには厳格なルールが適用され、中国企業が日本でイベントを開催する際には、日本の法律に従う必要があります。
それに伴うコストや手続きが複雑化する可能性があるため、中国のドローンショー会社に日本でのショー依頼が難しいと推測できます。
また、代行している企業は自社でドローンを開発しており、海外の規格に合わせた設計になっていない可能性が考えられます。
日本の厳格なルールに適合するためのコストがかかることや、制限がある場合にはドローンショーの魅力が低下し、評判が損なわれる可能性があるため中国のドローンショー会社に日本でのショー開催を依頼するのは厳しいのが現状です。
そのため、日本でドローンショーを実現するには、日本国内のドローンショー会社に依頼するのがベストです。
ドローンショーを開催する際は、日本国内のドローンショー会社から見積もりを取り、目的に合致する会社を選択しましょう。
まとめ
本記事では、中国でドローンショーは開催されているのかと中国のドローンショー会社に日本でのイベント開催を依頼できるのかを徹底解説しました。
中国では数多くのドローンショーが開催され、中にはギネス世界記録に認定されたものもあります。
2022年5月、深センで開催されたドローンショーでは、中国のドローンメーカーである高巨創新(HIGH GREAT)が4つのギネス記録を更新しました。これには、同時に飛行させたドローンの数が5,184機という記録も含まれています。
このように中国のドローンショーでは、日本よりも多くの機体を使用し、より迫力ある演出が見られる魅力があります。
迫力満点で魅力的なドローンショーを実施する中国ですが、2024年1月現時点では中国のドローンショー会社に日本でのショー開催を依頼することは難しい状況です。
その理由として「ドローンの規格の違い」「法律の違い」「自社開発のドローンであること」「日本の厳格なルール」が挙げられます。
日本国内でドローンショーを開催したいと考えている方は、日本に拠点を置くドローンショー会社に依頼しましょう。